パルスブレーキ
フルタイム4WD等で、コーナリング中にブレーキをかけると、アンダーステアが発生しますが、この機能を使う事により、アンダーステアが発生し難くなり、スムーズなコーナーリングができます。
動作:
・ブレーキ操作時、スロットルサーボを断続的にブレーキ動作させる、ポンピングブレーキです。
・ブレーキの戻り量、遅延量等、ブレーキのデューティーを設定できます。
・ブレーキミキシング機能を設定すると、ABS有効領域を設定できます。
設定項目:
ABP: ブレキー戻り量
DLY: 遅延量
CYC: サイクル速度
TGP: トリガーポイント
DTY: サイクル遅延比
STM: ステアリングミキシング
・ABP(ブレーキの戻り量):ブレーキ解放のために、トリガー操作に対してサーボが戻る比率を設定します。0に設定するとA.B.S機能は動きません。50でトリガー操作量の50%(半分)、100%でニュートラル位置まで戻ります。
・DLY(遅延):ブレーキ操作してから、A.B.S動作が動くまでの遅延を設定します。0に設定すると遅れなしでA.B.S機能が動きます。50で約0.7秒遅れてA.B.S機能が動き、100で約1.4秒遅れてA.B.S機能が動きます。
・CYC(サイクルスピード):ポンピングの速さ(サイクル)を設定します。設定数値が小さい程ポンピングサイクルが早くあなります。
・TGP(トリガーポイント):ブレーキ操作で、A.B.Sが動きはじめるトリガーの位置を設定します。
・DTY(デューティ比):ポンピング動作でブレーキのかかる時間と、解放する時間の比率を設定します。比率は +3~0~-3 の7段階の設定できます。
・STM(ステアリングミキシング):ステアリング操作範囲によって、A.B.S動作のON/OFFを設定できます。
A.B.S機能設定
機能メニューから、「Dec(-)」、「Inc(+)」ボタンを使用してA.B.S機能を選択、「Enter」ボタンを押下してA.B.S機能画面に遷移ます。
(1)ブレーキの戻り量(ABP)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「ABP」を選択し、「Enter」キーを押下すると「ABP」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「50」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
「0」:戻り量なし
「50」:ブレーキ操作量の50%位置に戻る
「100」:中立位置に戻る
ブレーキの戻り量の設定値について
0~50~100
初期値:50
※ブレーキの戻り量(ABP)の設定がブレーキ側の「EXP」率の影響を受けます。
(2)遅延(DLY)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「DLY」を選択し、「Enter」キーを押下すると「DLY」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「0」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
「0」:遅延なし
「50」:A.B.S機能遅延時間:約0.7秒
「100」:A.B.S機能遅延時間:約1.4秒
遅延の設定値について
0~100
初期値:0
(3)サイクルスピード(CYC)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「CYC」を選択し、「Enter」キーを押下すると「CYC」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「5」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
※設定値が小さい程、サイクルスピードが速くなります。
サイクルスピードの値について
0~30
初期値:5
(4)トリガーポイント(TGP)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「TGP」を選択し、「Enter」キーを押下すると「TGP」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「30」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
※A.B.S.機能のスロットルトリガー位置を設定します。 数値はパーセンテージの表示で、フルブレーキ位置を100%としています。
トリガーポイントの値について
0~100
初期値:30
(5)ヂューティ比(DTY)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「DTY」を選択し、「Enter」キーを押下すると「DTY」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「0」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
「-3」:ブレーキロックが困難)
「+3」:ブレーキの適用時間が最も長くなります(ブレーキがロックしやすくなります)
(備考)-側がローグリップセット、+側がハイグリップセットです。
(6)ステアリングミキシング(STM)の設定
「Dec(-)」「Inc(+)」ボタンを押下して設定項目「ABP」を選択し、「Enter」キーを押下すると「ABP」の初期値が点滅します。
「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを使用して値を調整します。
(注:値を調整する画面で、「Dec(-)」と「Inc(+)」ボタンを同時に1秒ほど押し続けると、初期値「OFF」に戻ります。)
「Enter」ボタンを押下して、指定された値の点滅が止まり、設定完了します。
※ステアリングホイルの操作に対して、A.B.S機能の動く範囲を設定できます。
ステアリングミキシング(STM)
OFF、
N10〜N100、
E10〜E100
初期値:OFF
ステアリングミキシングが設定され、ステアリング操作が設定範囲に入ると、数字の前に「*」が表示されます。
ミキシングがオフの場合、A.B.S機能はステアリング範囲全体で動作できます。
設定を終了する場合は、「終了」ボタンを2回押すと初期画面に戻ります。