パキスタンの旅客機が転落して、直前に、エンジン停止と報告したようです。飛行機のエンジンが停止したらどうなるか、紹介したいと思います。
エンジン停止したら、勿論、飛行するための動力がまず失います。今回、パキスタンの旅客機の事故の経緯として、着陸の直前、車輪が出なかった故障があり、マニュアル通りに再飛行しようとして、エンジン停止して、必要とする動力が出せなくて、失速したそうです。調査中ですので、根本原因を特定できていませんが、エンジン停止の惨事だそうです。
2機以上のエンジンがある場合、片方だけ停止した時、ランスが崩れますが、最近の飛行機ならば、フライトコントローラは校正してくれるはずで、フライトコントローラがなくても、パイロットは調整可能で、殆どの場合、帰還できるはずです。パイロットはそのために訓練を受けています。
但し、飛行機のエンジン停止は動力がなくなるのだけではありません。エンジンは飛行機を動かすために、圧縮空気、油圧、電力、殆どの動力を提供しているからです。
例えば、舵面を動かす油圧は、エンジンの動力がなければ、動きません。2機エンジン搭載の飛行機は片方停止だけならば、問題なさそうだが、2機とも停止したら、大変危険になります。
通常の旅客機の場合、それを解決するために、補助動力装置(APU)を備えています。圧縮空気、油圧、電力だけではなく、ジェットエンジンの起動にも使います。
但し、戦闘機がAPUという補助動力装置がありません、代わりに、ラム・エア・タービン(RAT)があります。ようすると、風車のようなものを回転させることで、必要最低限の電力や油圧を供給してくれるようになります。
エンジン停止についての豆知識、今回は、これで以上となります。
よろしくお願いします。