7/9、日本は米の最新鋭ステルス機を購入したとのニュースがありました。
では、ステルス機は姿を隠せるって本当ですか?先に結論からいうと、隠せません。特に中露のような、情報処理力高いレーダー網を持つ国では、基本、ステルス機の姿はバレバレになります。

ステルス機とは

飛行機の探知、攻撃は、基本、レーダー、又は、赤外線を使うので、
ステルス性、レーダーから見えない、赤外線から探知し難いように設計された飛行機の事を指します。
米軍のF35、F22、F117、B2、中国軍のJ20は、全てステルス機です。

レーダーから探知し難いために、形は電波を同じ方向に反射しないように設計するや、電波を反射しない塗料など、高い技術力を求める工夫が必要です。
今の世界中、ステルス機の開発から製造まで、一通りできる国は米、中、露だけです。

ステルス機は本当に探知できない?

ステルス性があるから、レーダーから完全に隠せるかと、そうではありません。

通常の飛行機と比べて、レーダーが探知し難いが、探知できないことではないからです。例えば、普通の飛行機は数十メート程の大きさで分かるが、ステルス機なら、鳥のような大きさで、処理能力低いレーダーは見えないか、見えても、鳥か、飛行機か分けられないので、結果的に検知できないことになります。

但し、高度は千メートル以上、時速500キロ以上の鳥がいません。検知して、大きさから鳥か飛行機かわからなくても、飛行軌跡から分かります。勿論、こちらについては、AIなど、高い処理能力が求められます。
然も、レーダーの電波を吸収する塗料と言っても、一定とした波長しか吸収できないので、波長の長い電波だと、殆ど効かないようで、地面から簡単に探知できます。

実例でいうと、コソボ紛争で、古い中国製ミサイルで、当時最新鋭のステルス機、F117を撃ち落されたことはあります。
戦争に至りませんが、米は毎年、アラスカの基地から、F22でロシア領空へ飛ばして、挑発的な行為で攻撃をシミュレーションする訓練があります。
最初は問題なくロシアが黙っていたが、米ロ関係が緊張になったある日、ロシアのレーダーが急にF22をロックして、警告をした事件があるようだ。
今年?、ベネズエラでも、中国の輸出向けのレーダーでF35をロックした報道がありました。

勿論、ステルス機が使えないという意図が全くなく、特性を理解して、迷信しない事を強調したいと思います。
ちゃんと、策戦をたてたイスラエルはステルス機で急襲した成功例もあります。

まとめますと、ステルス機は、近年、アメリカは軍事力が低い政権を攻撃するために開発したステルス性を持つ飛行機で、中国や、ロシアなど、高い防衛力を持つ国には、少なくとも、「ステルス」の特性はどこまで活かせるか、言い難い所でしょう。